ボストンで出産【①】

生活

日本にいる家族や友人のサポートがなく、アメリカで出産することになり不安を感じていませんか?私たちがそうでした。

今回はボスサラ妻が妊娠&出産体験を記事にするので、少しでも不安や心配な気持ちをやわらげ出産準備に役立てれば、と思います。

妊娠を迎える前に

まず、そもそも妊娠を迎える前に重要だと考えることをお伝えします。

それは、健康保険です。日本と違い、政府による一律の公的健康保険が広く提供されているわけではないアメリカでは、個々人が自分あるいは家族の勤務先や通学先のオファーする健康保険に加入したり、自身で健康保険を手配します。

保険についてはここでは詳しくは書きませんが、妊娠にかかわる治療や診療が保険対象外ということになると多くの場合高額な医療費がかかってしまいます。

経済的に安心して妊娠、出産を迎えるためにも、妊娠の可能性がある、妊娠を希望するという人は予めご自身の保険の内容を見なおすことを強くお勧めします。

妊娠がわかったら

さて、この記事を読んでいるということは既に妊娠したことがわかった、というタイミングの方も多いかもしれませんね。おめでとうございます!このブログが少しでもお役に立てればうれしいです。

妊娠検査キットで陽性反応が出て妊娠がわかったというタイミングで一番最初にすべきことは、ドラッグストア等で販売されているPrenatalビタミンを毎日取ることです。

これはおそらく、産婦人科に初診の予約を入れる際にも説明されると思います。私自身は妊娠中からNatureMadeのPrenatalビタミンを飲んでいましたし、第2子希望中の現在も産婦人科医の勧めもあり接種しています。初めて飲んだときは1.5㎝もある一粒の大きさに「でかっ」と思いましたが、9か月飲んでいるとそのうち慣れると思います。

同時に、産婦人科の初診の予約も入れましょう。私は家からのアクセスが良く、評判が良い日本人の先生のKyoko Okamuraクリニックを選びました。ボストンにいながら日本語でコミュニケーションをとることができ、しかも安心して受診できる先生で、本当に、本当に、、、感謝しています。産後の検診でもお世話になっていて、話していて楽しいのでいつも検診が楽しみなくらいです。

一つクリニック選びで注意しなければいけない点は、自分の保険が適応されるクリニックかどうかという点です。先に説明したように日本とは違い、自分で選んだ健康保険を利用するアメリカでは保険が適応されるクリニックを利用するよう注意する必要があります。

評判の良いクリニックを見つけた!という場合でも、自分の保険で診療がカバーされるかどうかという点を確認してください。私は産婦人科クリニックに連絡し自分の保険が利用できるか確認してからPrimary Care Physician(PCP)に紹介を書いてもらいましたが、PCPから紹介してもらえるクリニックを受診するという流れもあります。

おそらく初診の電話をかけると8週目から12週目までの間に初診に来るように説明されると思います。初診までは不安な気持ちはあると思いますが、耐えましょう。ようやく初診で無事に胎動を確認できたら、おそらく先生から膨大な資料を渡されて、妊娠中にすべきこととすべきではないことについて説明を受けるはずです。

出産準備

ということで、無事に妊娠が確認できたら9か月間は出産準備ですね。ボストンにはボストンマタニティサポートグループというグループがあり、妊婦さん同士の交流会を行ったり、日本で産婦人科医や助産師として働いていた方々が出産に関わる勉強会を行ってくれます。

授乳やアメリカでは一般的な無痛分娩について教わったことはとても役立ちました。また、他の妊婦さんと交流できるというのも心強かったです。出産後もそこで出会ったママさんたちとは交流が続きました。私は現在もたまにイベントに参加して、ボストンで出産経験を持つ人として妊婦さんとお話しさせてもらうこともあります。

また、このグループに参加して特に良かったと思うことはどのベビー用品どう準備すべきかという点をいろんな人に相談できたことです。

当時の私たちは将来的にアメリカに住み続けるのかどうかわからず、また経済的にも余裕があるわけではないので、最低限のものだけを用意しようと思っていました。そのため、先輩ママさん達の意見をもとに「これは産まれる前に絶対にいる」、「これは産まれてから必要なら買えばいい」というように準備ができたことは助かりました。

また、日本とアメリカのベビー用品の違いも理解している方が多く、「日本の家族からこれは事前に送ってもらうと良いよ」とアドバイスを受けられたのも良かったです。さらに、ベビー用品の無料サンプルやクーポンの配布などの情報を共有してもらえたことも助かりました。

例えば、アメリカではEnfamilSimilacという2大粉ミルクブランドがあります。

それぞれのウェブサイト(こことか、ここ)で登録するとどちらも気前のいいボリュームたっぷりの無料サンプルセットを送付してくれるんです。

また、TargetAmazonのBaby Registryのサービス等「知らなかった!」ということばかりでした。

Baby Registryは元々ベイビーシャワーのときに欲しいものをリストアップしておくものですが、会社によっては登録すると無料でウェルカムボックスをくれたり、クーポンがもらえたりします。

例えば、Amazon Prime Member なら無料で登録すると35ドル分のウェルカムボックスがもらえます。

妊娠後期になったら、出産予定の病院ツアーに登録をしておきましょう。私はこのツアーのおかげで、「この段階ではここに来て、この段階ではあそこにいくんだな」と実際に出産するときにシミュレーションができ、あわてずにすみました。(ただ。コロナウィルスの影響で現地でのツアーを受け付けている施設が現在は少ないかもしれません。)

いざ出産!

事前に出産日を計画しているわけではない場合には、妊娠後期はいつ陣痛がくるのかそわそわ過ごす方も多いと思います。私もその一人で「陣痛が来て主人と連絡がとれなかったらどうしよう」とか「一人で散歩中に陣痛が来てしまったらどうしよう」とか色々想像して怖がっていました。

私の場合は最終的にどうなったかというと、日曜の昼に家にいる時に「なにかちょろちょろ漏れている気がする」感覚が続き、「これはもしや破水では?」と疑って、産婦人科の緊急連絡先に電話し説明、痛くはなかったので15分歩いて病院に行ったところやはり破水が発覚しました。

ただ、まだ子宮口が開いておらず、「今すぐに陣痛促進剤を入れてもいいし、陣痛が来なければ6時間くらい待っていい」とのことだったので、なんと破水したまま一度家まで帰ることにしました。。。

さらに、6時間経っても陣痛が来なかったので、再度病院まで歩き、病院で陣痛促進剤を入れて、その4時間後ごろに陣痛が来たので麻酔をし、結局は最初の破水から概ね24時間後の出産でした。無痛分娩だったので産む瞬間に痛いという感覚はなかったですが、りきむのはなかなか難しかったです。

自分の体験から以下の点は事前に準備されておいたほうがいいのかな、と思います。

  • 破水あるいは陣痛が来たら、どこに電話するか確認しておく。(自分が苦しいときに家族や他の人が連絡できるよう番号は共有したほうがいいと思います。)
  • すぐに出発できるよう、入院に必要なものはまとめておく。(ただし、私の場合は必要なものはほぼありませんでした。しいて言えば、出産翌日はTシャツと短パンを来たかったので若干の服と保湿クリームと携帯電話の充電器くらい)
  • 車を所有していない場合どのように移動するかを検討しておく。(我が家の場合は病院まで徒歩圏内だったこと、昼間だったことや、破水の量が微量だったので歩きました。が、車を出してくれる知人に連絡することや、シートが汚れないようにバスタオル+ビニールを下半身に巻くなど検討していました。)

最後に

というわけで、私の出産まではこのようなものでした。アメリカで産むかどうかに関係なく、出産までは人それぞれ様々な体験があるのだろうな、と思いますが、少しでもこの記事が誰かのお役に立てれば幸いです。

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