こんにちは、市民ランナーのボスサラです。
先日、第126回ボストンマラソンを走ってきました。
フルマラソン42.195キロ(こっちでは26.2マイル)を走ってきたので体はボロボロですがとても楽しかったです。
今日は市民ランナーかつボストンブロガーの私がボストンマラソンの魅力、そして走ってきた感想を記事にします。
ボストンマラソンについて
ボストンマラソンはBAA (Boston Athletic Association)というランニングに特化したスポーツ協会が主催するマラソンで、実は世界で最も古く歴史のあるマラソン大会なのです。
ボストンマラソンの日程は毎年決まって4月の第3月曜日Patriots’ Day(愛国者の日)に開催されて大勢の人が応援に駆けつけてくれます。
2013年に起きたボストンマラソン爆弾テロ事件を映画化した「Patriots Day」なら知っている人も多いかもしれません。
日本人ランナーでは、
- 2017年には大迫傑選手が3位に入賞
- 2018年には川内優輝選手が優勝
- 過去に作家の村上春樹氏も走っている
ということもあり、日本でもランナーの間では比較的有名なマラソンなのです。
ちなみに村上春樹氏は過去に何度もボストンマラソンを走っているみたいで、例えば1992年のレースを3時間38分10秒で完走しています。
1992年 3:38:10 Haruki Murakami
4時間切り、すごいですね!(名前が“Haruki Murakami”ですが同姓同名の人物ではないと思われます)
世界には無数のマラソン大会があり、通常は応募して抽選で選ばれればマラソンのレース走ることができます。
例えば、東京マラソンはとても人気のあるマラソン大会でたくさんの応募がありますが、一般的に参加できる市民ランナーは抽選でランダムに選ばれます。
しかし、世界最古のマラソン大会、ボストンマラソンだけは違います。
まず、ボストンマラソンには抽選枠はありません。
なんと、ボストンマラソンに走るには別のマラソンを走って「一定時間以上」早く走った人のみが参加できるというとてもチャレンジングなマラソンなのです!
この「一定時間以上」というのが年齢によって異なり、「Boston qualifying times」略して「BQ(ビーキュー)」と言われているものです。
BQは以下に示しますが、BAA (Boston Athletic Association)のサイトで見ることができます。
例えば私は男性で年齢が40-44歳の枠になるのでBQは3時間10分。つまり他のマラソンを3時間10分以内に完走して初めてボストンマラソンに応募することができます。
しかし!「応募」できるかと言って必ずしも「参加資格がある」とは限りません。
ボストンマラソンにチャレンジする人はとても多いので、応募者が多い場合はBQを満たしている人の中でも速い順にボストンマラソンの参加者が決定します。
つまり、BQのタイムより少し速いタイムで他のマラソンを走っておかないと「参加資格」は得られないのです。
なんだかとってもチャレンジングで、走ってみたい!ってなりませんか?笑
ボスサラは陸上経験がゼロなので5年もかけてようやくBQを満たし、ボストンマラソンの参加資格を得ることができました。いやー、ホント長かった…。
そんな参加資格を得るのが難しいボストンマラソンですが、実はBQを満たせなくてもボストンマラソンを走る方法はあります。
例えば、ボストンマラソンのチャリティープログラムに参加すると、寄付金を一定額集める必要がありますがマラソンを走ることができます。(ただし最低5,000ドルも集めないといけないので結構大変)
また、旅行会社のツアー枠なんてものもあるので興味がある人はこちらを調べてもいいかもしれません。
ボストンマラソンを走った感想
当日は晴天に恵まれながらも気温はそれほど高くなくマラソン日和でした。
朝5時に起きてから朝食にカステラ2個、もち2個、バナナ1個を朝食に食べて炭水化物をローディング。
ちなみにカステラともちは以前の記事(ボストンのアジア系・日系スーパーマーケット)でも紹介したマルイチでゲットしました。マルイチさん、いつもありがとう!
朝食後はストレッチとマッサージで準備に取りかかりました。以下のグッズ、必須です。↓
ヨガマットの上でTriggerPoint Grid Foam Rollerというアイテムを使い、脚の筋肉を定期的にほぐします。
下の地図に示すように、ボストンコモンのあたりからボストンマラソンのスタート地点(Hopkinton)まではバスの送迎があるので、そこまで妻に送ってもらいました。
まずは地図上Arlington駅付近の“Gear Check”場で荷物(走った後に必要なもの)をチェックイン。この荷物にはマラソン終了後に必要なタオル、着替え、スナックなどを入れておきます。
この時点ですでにたくさんの人、人、人…。人混みをかき分けてバス乗り場に向かいます。
選手のゼッケン番号ごとにバスの時間が違います。ボスサラのバスは7時30分に出発予定でしたが、出発時間は8時25分くらいでした。
バスに乗ること約50分…スタート地点であるHopkintonについてからはひたすら待機。降ろされた場所はHopkinton High School、高校の前です。
歩いてすぐに待機場所のアスリートビレッジがあり、そこでは水やゲータレードなどが支給されてよかったです。また、仮設トイレもたくさんあったのでそこまで待たずに使用できました。
待ちながらストレッチをしていましたが、初ボストンマラソンなので待ち時間も緊張しました。笑
アスリートビレッジからスタート地点までは0.7マイルほど離れており、歩いて向かいます。
プロ選手たち(今年はまた川内優輝選手が来られていました!)が先にスタートしてから市民ランナーが後に続きます。
私のウェーブ2は予定通りの10時25分にスタート!
ボストンマラソンのコース、最初は下り坂から始まります。スピードが出過ぎないように注意…
その後は定期的に水分補給、そして10km地点から5kmごとにGUジェルを食べて(10、15、20、25、30、35km地点の合計6個)エネルギーの補給を心がけました。
コースの途中、一定区間ごとに水やジェルが支給されたり、多くの仮設トイレがあったりと安心して走ることができました。
ボストンは特に沿道の応援がすごい!モチベーション上がりまくりで走れます。
妻や娘、そしてたくさんの知り合いから応援してもらいました。応援に来てくださった皆さん本当にありがとう!!
最後はヘロヘロでしたがなんとかゴール!フィニッシュタイムは3時間4分33秒でした。
初ボストンマラソンでしたが自己ベスト更新!そして、なんとBQ!!
とても記念になるレースでした。
最後に完走したメダルとチェックインした荷物を受け取ります。
いやー、ついにボストンマラソンのメダルをゲットしました〜!とても嬉しいです。
最後に
念願の初ボストンマラソン…参加資格であるBQを取るために数年がかりでトレーニングをした甲斐がありました。
途中、ペースが落ちてヘタレそうになっても沿道からの声援でなんとか走り切ることができました。
応援に来てくださった方々には本当に感謝です。
今回のレースでBQを達成できたので、来年もボストンマラソンを走れるかもしれません。次回のレースに向けてトレーニング頑張ります!
最近、私が実際に買ったオススメのマラソントレーニンググッズです↓
Theragun Elite:マッサージガンと言われるらしく、振動するマッサージ器。太ももなどに当てるとめちゃくちゃいいです。