タングルウッド音楽祭への小旅行①【前編:Eric Carle Museum & Norman Rockwell Museum】

生活

こんにちは、ボストンで不動産エージェントをしているボスサラ妻です。

ボストン在住10年近くですが、今年初めてTanglewoodのコンサート(タングルウッド音楽祭)に行ってきました〜

今回はその道中に立ち寄った美術館についてレポートします。

The Eric Carle Museum of Picture Book Art

まず、アメリカの有名な大学が集まる都市であるAmherst(アマースト、Hは発音しません)に位置するThe Eric Carle Museum of Picture Book Artに行ってきました。この美術館は、あの『はらぺこあおむし』の作者であるEric Carleの作品を展示しています。

Eric Carleは一昨年に91歳で亡くなりましたが、美術館には頻繁に訪れ、来場者と交流することを楽しんでいたという話は、知り合いからもよく聞いていました。

以前から「いつか行ってみたい」と思っていましたが、西に行く機会がなく、また約1時間半ー2時間のドライブを考えるとなかなか気軽に訪れることができませんでした。しかし、ついに待ち望んだ美術館に行くことができました!

建物は小さく、1階フロアのみに展示やワークショップのためのスタジオがまとまっています。事前に「小さな美術館」という情報は得ていましたが、実際に訪れてみると、時間を忘れて楽しむことができる、とても魅力的な美術館でした。

まずは、入り口近くにあるアートスタジオを訪れました。私たちが行った時は、ウォーターカラーのワークショップが開催されており、水彩絵の具や水彩鉛筆を使って与えられた紙に自由に絵を描くことができました。

面白かったのは水彩の絵の具で描いたかのようにタッチできる「STABILOクレヨン」というもの。このクレヨンを水につけた後に紙に書くことで水彩画かのような絵を描くことができます!

スタッフの方がいて、最初の説明や道具の使い方を教えてくれましたが、後は自由に試行錯誤しながら作品を作りました。他の訪問者が壁に展示された作品を見ながら、「こう描いたらどうなるかな?」や「こんな風に描くにはどうしたらいいんだろう?」と考えながら楽しく制作しました。

次に向かったのは、ライブラリーです。Eric Carle自身も非常に多くの本を制作していますが、このライブラリーは彼の作品だけでなく、絵本の宝庫とも言えるコレクションがありました。

たまたま私たちが訪れた時には、読み聞かせの時間があり、司書の方の読み聞かせを他の家族と一緒に楽しむことができました。私個人としては、懐かしい絵本の名作を再発見することができたことがとても嬉しかったです。ちなみにイベント情報はこちら

展示は3つ行われていましたが、その中でも一番楽しんだのは『Eric Carle ♡ Japan』でした。この展示では、Eric Carleと日本のつながりについて学ぶことができました。私たち日本人にとっては知られていなかった、日本との関わりに驚くことがたくさんありました。特に、「14匹の~」シリーズで有名ないわむらかずおさんとEric Carleが共著を制作していたことを知り、納得しました。

ハローキティとのコラボも発見。

その他の2つの展示も、展示物の中央に作業机が配置されており、展示に関連したアクティビティを楽しむことができるようになっていました。展示物もアクティビティもどちらも楽しめたため、時間があっという間に過ぎてしまいました。

Eric Carleと聞くと、多くの人が「子供向け」と思うかもしれませんが、実際に訪れてみると(そしてウェブサイトを見ると、「全ての年齢層に楽しめる」と明記されていることも納得できますが)、大人も十分に楽しめる美術館です。

最後に向かったのは美術館のギフトショップで、特に注意が必要です。そこでは、どの商品も可愛すぎて目移りしてしまいます。ついつい「日本に帰るときのお土産に持って帰ってもいいよね?」と言い訳をして、大量に買いたくなってしまうこと間違いありません!

Norman Rockwell Museum

Norman Rockwell Museumは、よりTanglewoodに近い町Stockbridgeに位置する美術館です。

Norman Rockwellは1916年から1963年にかけて週刊誌のイラストレーターとして活躍し、アメリカの市民生活を描いて大衆に愛されていました。彼の絵を見れば、「あー、これは見たことある!」という作品も多いのではないでしょうか。

戦争関連の絵も多く、見ていて複雑な気持ちになりましたが、何よりも感じたのは「絵の影響力が強い」ということです。彼の作品は写実的にドラマを描いており、一つ一つの絵に見入ってしまいました。

写真も映像も普及していない時代ですから、彼の描いた絵が人々に強いインパクトを与えたのだろう、彼の作品で心を動かされた人がたくさんいたのだろうということは想像がつきました。

たまたま私たちが行ったときにはTony Sargというパペットやイラストの作家の展示もあり、子供も楽しめるパペットのアクティビティなどもありました。

Eric Carle Museumほどではありませんが、アクティビティスペースも屋外に設置されていて、私たちが訪問したときにはパズルの1ピースに絵をかいてほかの人が書いたピースにつなげるというアクティビティがありました。

「Community Puzzle」というタイトルのアクティビティで、「自分の作ったものが他人の作品に影響を与える」というNorman Rockwellの作品に通じるメッセージが込められているような気がしました。

山々に囲まれた広大な敷地内には彼のスタジオも再現されていてツアーに参加することもできます。美術館の建物も敷地も全体が美しく、また来たいと思える空間でした。

最後に

いかがでしたか?

ボストンの夏休みにどこ行こうか…。と悩んでいる方がいたらぜひ参考になれば幸いです。

それではまた!

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