ボストンの部屋探しで地域を選ぶときの4つのポイント

生活

こんにちは、ボスサラ妻です。

コロナウイルスの影響で去年は日本からボストンへ赴任、留学する人の数が少なくなっていましたが、今年は去年渡米を控えていた方々からのお問い合わせが一気に増えています。

そのようなこともあり、今回の記事ではボストンに赴任、留学を決めた方が効率よくお部屋探しを進められるよう、まず第一ステップとなる地域の選定のコツをお伝えします。

交通の利便性

単身であれ、ご家族連れであれ、一番重要と考える方が多いのは、ズバリ交通の利便性です。赴任、留学の目的に集中できるよう、できるだけ勤務先や通学先への利便性が良いほうがいいと考えるのは当然のことでしょう。

幸い、ボストンは全米で最初に地下鉄が通った街ということもあって、公共交通機関が発達しています。勤務及び通学先が公共交通機関でアクセス可能な場所にあれば車は所有せずに生活することも可能です。むしろ、勤務先及び通学先付近での駐車場確保が難しいため公共交通機関で通勤通学せざるを得ないという人が多いはずです。

一方で、これはどの都市でも言えることですが、交通が便利な立地であればあるほど、家賃金額は高めの傾向になります。ある程度距離があっても家賃を抑えるか、とにかく利便性を重視して家賃は高値でも我慢するかという点は考慮したほうがよいでしょう。

例えば、ボストンの公共交通機関MBTAのRed LineはMGH(マサチューセッツ州総合病院)やMIT(マサチューセッツ工科大学)の沿線を通る路線で、例えばよりそれらの施設に近いCharles/MGHからKendall/MITにかけてはやはり家賃も高値になりがちです。

一方で、北のほうの終点Alewife周辺では同じ家賃でもやや広めの間取りのお部屋があったり、さらに南方のQuincy周辺では広さを確保しながら家賃を一層下げることが可能になります。

治安・人種および国籍

お客様からよく聞かれる質問ですが、「この地域は治安がよいのですか、悪いのですか」「この地域には日本人が多いですか」という質問を受けることがあります。残念ながら、不動産エージェントはこれらの質問には答えることができません。法律上、特定の地域についての治安が良いか悪いか、特定の人種や国籍が多いと説明をすることは、その地域に対する差別を助長することになりかねないためです。

とはいえ、特に治安が気になるという気持ちは理解できます。私はよくお客様には、気になる場合には気になる地域のzip codeの犯罪発生率を確認することをお勧めしています。また、ボスサラが以前の記事(ボストンってどんなところ?【初めて来る方へ】)で治安を確認するツールを紹介していますので、参考にしてみてください。

築浅建築物のある地域

ボストンは歴史ある街です、というと良い印象ですが、一方で古い建物が多く残っている街でもあります。1900年代前半築の建造物が大半です。つまり、建築が古いことから様々な問題があります。

お部屋選びでこの問題から特に影響があるのは、室内洗濯機がつけられるかどうかという点です。建物が古いことから水漏れの危険があり、室内に洗濯機を取り付けられず、多くの場合建物地下にある共有ランドリーを利用しなければいけないという建築物が多いのです。

室内洗濯機の備え付けでない物件に居住してから自分で洗濯機をつけたい、という方もいるかもしれませんが、(水漏れの危険を踏まえ)建物の管理会社や家主が禁止している可能性もあるため、注意ください。

また、鉛ペンキ(Lead paint)という問題もあります。1978年よりも前に建てられた建築物は鉛が含まれているペンキを使用している可能性があります。6歳未満のお子様がいる場合は法律上鉛の使用されていることが明らかな物件には居住が禁止されています。1978年よりも前に建築された建物で居住される場合には契約をかわす際に家主あるいはエージェントから説明を受けてください。

できる限りそのような問題を避けたいということであれば、値段は高めとなりますが、比較的新しめの建物がある地域を選ぶと良いでしょう。

ボストン近辺の都市では歴史的景観を守る目的等により新しい建築物を建てることを制限しているところもありますが、再開発されて築浅建築物が続々と建っているような地域もあります。

学校関連

お子さんが学校の適齢期ということであれば、学区を気にする親御さんは多いと思います。ボストン周辺の都市ではありがたいことに、英語を母国語としない生徒のためのELL(English language learner)あるいはELS(English as a second language)向けのクラスを設けている都市がほとんどで、さらに日本語を話す教員のいる公立学校もいくつかあります。お子さんおよび保護者が日本語をどれぐらい必要とするのかという点を考慮して、居住地域を選ばれても良いと思います。

英語教育に関係なく、学校の総合的な評価に関心があるということであれば、GreatscoolsNicheなどで評価を確認したり、また以前の記事(ボストンで家を買う【①】)で記載しているようにSchooldiggerで成績を確認するのもお勧めです。

なお、ボストン周辺でも、例えばCambeidgeのように学区制ではなく希望制の都市があったり、ArlingtonやBrooklineのようにスクールバスの運営がなかったりと、都市ごとに運営方法が異なります。興味のある都市については教育委員会のサイトで様々な情報を確認してみましょう。

小学校就学前であれば、プリスクールやデイケアを検討されるご家庭も多いと思います。これについては自分も苦労したので後日体験談を書きます。個人的には、競争倍率の激しい可能性があるということも踏まえ、いくつかの選択肢が準備できる地域でのお部屋探しを進めておくというのは一つの方法だと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか?

地域選びはお部屋探しのための重要なステップだと思いますが、上記のような様々な角度から考慮してみましょう。皆様のお部屋探しが順調に進むことを祈っています。

以前に書いた記事(ボストンの部屋探しの前に知っておきたい3つのこと)も参考にしてください。

もしもお問合せをご希望であればこちらにご連絡ください。不動産屋は成功報酬なので、契約に至らなければ手数料は発生しません。

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