こんにちは、ボスサラ妻です。
私は不動産エージェントということもあり、ボストンへの引っ越しに伴う幼稚園や保育園(プリスクールやデイケア)探しで相談されることも多くあります。
今回は自分の経験談も踏まえつつ、日本とは全く異なる幼稚園・保育園探しについてお伝えします。
プリスクールとデイケアってなに?
アメリカでも地域によって呼び名は異なる可能性もありますが、少なくともマサチューセッツ州では日本の幼稚園に相当するものをプリスクールと呼び、保育園に相当するものをデイケアと呼びます。
各施設の違いについて非常にわかりやすくまとめてくれているのが、Japanese Bostonians Supportline(通称JB Line)の幼稚園・保育園のページですのでぜひ参考にされてみてください。
プリスクールというのは、2歳9か月以降に通うことのできる施設です。私立も公立もありますが、ボストン周辺都市では公立の競争倍率はかなり高くなっているので、私立に通っている方が多いです。小学校などと同様夏休みなどの長期休みがあるのが一般的です。1日の預け入れ時間は午前中だけ、あるいは、長くても午後3時ごろまでとなります。(延長保育をする場合を除く)
対して、デイケアは乳児からのクラスを設けている場合がほとんどで、ほぼ私立となっています。(NPO法人などが運営しているところもあるようですが、各都市ごとに運営されているということはありません。)夏休みなどの長期休みは少ない傾向にあります。1日の預け入れ時間は朝から夕方までという場合が多いです。
注意が必要な点として、デイケアでも2.9歳以降の年齢の児童のクラスやプログラムのことをプリスクールと呼ぶことがあります。そのため、ややこしいですがデイケアの施設のホームページを見ていてプリスクールやプリスクーラーという表示があれば、それは学年を意味すると考えてください。
空きがない!
プリスクールもデイケアも探し始める際にまず心得ておきたいのは、人気の施設はとにかく空きがでないということです。
妊娠がわかってすぐ当時のボスサラの同僚に言われたのは、「今すぐデイケア探しを始めたほうが良い」ということでした。その一言にビビッたので、当時ボスサラが所属していたハーバード大学系列のデイケアにすぐに問い合わせしてツアーを受けてみることに。
ツアーに満足し、「なかなかいい施設、ここなら安心!」と思っていたのに、ツアーの最後になって「今、400人待ちなのだけどウェイトリストに名前を載せますか?」と言われたのは衝撃的でした。
ちなみに、子供はもうすぐ3歳になりますが、席が空いたという連絡はいまだにありません。デイケア探しを勧めてくれた当時の同僚も子供が5歳の時になってようやく席が空いたと連絡があったとのことでした。(5歳って義務教育始まるし、、、入園ツアー受け付ける意味はあるのだろうか…)
特に大学系列の施設はプリスクールでもデイケアでも空きが出にくいようです。そのため、自分の勤務先や留学先が大学であっても、念のため複数の施設に問い合わせることをお勧めします。
気になる料金は?
公立か私立か、NPO法人運営か、など運営母体によって料金は異なりますが、基本的にはプリスクールの方が預入時間が少ない分費用が安い傾向にあります。一方、デイケアは両親がフルタイムで働いていても迎えに行けるよう時間設定していて、預入時間が長めということで料金は高くなりがちです。
さらに、デイケアではケアが特に必要な若い年齢であればあるほど価格は高くなります。私たち夫婦は、子供を産後第12週の乳児から預けていたので、$2500程を毎月支払っていました。(冗談ではなく、デイケア代を稼ぐために働いているかのような状況です。)
「た、高い…!」と思いますが、それでも近所の施設の中では比較的良心的な価格でした。というのも、私たちが住んでいた地域では乳児では$3000を超えるプログラムが多かったのです。
プリスクールでもデイケアでも教育面で付加価値のある分高くなるということもよくあります。プログラムにモンテッソーリ教育を取り入れたり、またバイリンガル教育のため複数言語を話す教員で運営している施設などは値段が高値となることもあります。
施設を選ぶ場合には特に料金は重要な決め手となるでしょう。施設によってはホームページに明瞭に記載をしてくれていますが、記載をしていないところもあります。(州をまたいて大々的に運営されている大手法人の場合にはホームページに料金を記載していないところが多い印象でした。)そういった場合にはまずは問い合わせしてお子様の情報や希望の条件を提出する必要があります。
最後に
日本では政府による幼稚園の無償化や保育園の手当がありうらやましいなーと思いますが、ボストンに生活するからには腹をくくりましょう。
家探し同様、プリスクール・デイケア探しも難しいボストンですが、それぞれのご家庭にあった施設が見つかることを祈っています。