ボストンでのご近所付き合い

生活

以前の記事に書いた通り、家を購入して郊外に引っ越した私たちボスサラ夫婦ですが、最近コロナウイルスが落ち着いてきたこともあり、ご近所さんとの交流も頻繁になってきました。

初めてボストンのアパートに住むけど、お隣に挨拶は必要?

ボストンに引っ越してきたけど、ご近所付き合いってどうなってるの?

今回はそんな疑問にお答えします。

集合住宅(各階2世帯以上、2階建て以上のようなもの)

私たちは家を購入するまで、ボストン近郊のいわゆる都市部に近いエリアの集合住宅(日本で言うマンション風のもの、ボストンではApartmentと呼びます)に住んでいました。

2回ほど引っ越しを経験し、3つの集合住宅に住んだことがありますが、最初の2件に関しては全くと言っていいほど同じ建物内の居住者との交流はありませんでした。

大きな理由としては、居住者のほとんどが単身で、かつあまり家にいないためです。大学や病院の近くだったので居住者はほぼそれらの関係者ということは入居時点からわかっていて、ボスサラ同様職場にこもっているような生活リズムの方が多いようでした。

たまに廊下ですれ違う人がいれば、”Hi”とは声をかけることもありましたが、結局隣の住人がどんな人だったのかもよくわからないまま退去しました。

3つめの集合住宅は同じようなエリアにありましたが、建物に子供がいる世帯も数件入っていたこともあり、ご近所さんとの交流度具合は若干上がりました。

入居した時期に妊娠していたのですが、隣の部屋も1歳の子供がいたので不要なオムツをもらったり、子供のことで立ち話をすることもありました。

また、建物内に優しいおばさんがいて、クリスマスになると子供にギフトをくれたりと温かい交流もありました。

ただ、これは本当にたまたま建物の居住者がそういう方だったというだけの話で、ほかの住人についてはよくわからないまま退去しました。

基本的にはボストン近郊の集合住宅だと、あまりご近所間の交流はないと考えてよいと思います。

例えば騒音など建物内で居住者間でトラブルが発生することがあっても当事者同士で対応することはあまりありませんでした。家主あるいは建物の管理会社を通じて連絡がなされるので、処理は比較的楽でした。

一方で、建物内に特に積極的に交流してくるような人がいなければ、ご近所付き合いはできず、やや寂しいと感じる方もいるかもしれません。

ボスサラ妻はたまにお客様から、「日本みたいに引っ越し後隣の部屋に挨拶に行ったほうがよいですか?」と聞かれることがありますが、集合住宅では「たまたま出発や帰宅のタイミングが合ったりしてすれ違ったときに、一声かけるくらいで十分です」と答えています。

2ファミリーハウス・3ファミリーハウス

一つの建物に世帯数の多い集合住宅では上記の通り、あまりご近所付き合いは頻繁ではありませんが、一つの建物に2世帯(2ファミリーハウス)あるいは3世帯(3ファミリーハウス)程度の少数世帯が入るような建物に引っ越す場合、ご近所付き合いは強くなる傾向にあります。

一つの建物に2世帯あるいは3世帯という場合だと、建物の構造上音などは響きやすく、また共有スペースの管理やゴミ捨ては協力して行う必要があるなど、お互いの生活リズムが影響を与えあう可能性が高いからです。

米国生活が初めてであればコミュニケーションの観点からも、2ファミリーハウスや3ファミリーハウスに居住することは難しいと感じる方もいるかもしれません。そのような方にはボストンでの英語生活に慣れてから、また、習慣習慣などを理解してからの居住をお勧めします。

シングルファミリーハウス(戸建て)

さて、シングルファミリーハウスの場合だとどうなのでしょう?

我々も郊外のシングルファミリーハウスに住み始めてみてご近所付き合いの変化に驚いています。

私たちは引っ越してすぐ、まずご近所さん(自分の住むブロックと通りの向かい側)の郵便受けに、「この住所に引っ越してきたXXです」というメッセージ&自分たちの写真付きのポストカードと小さなお菓子を入れて回りました。

同僚や知人の話から、郊外に住むとある程度ご近所付き合いが増えることは把握していたので、うまくなじめるようにということでこちらからメッセージを送ったほうが良いと判断したためです。

この行動は良かったようで、半数以上の世帯から後日Eメールやウェルカムギフトをもらったり、わざわざ立ち寄って挨拶してもらったりしました。

人によっては「なぜここに引っ越してきたの」「どこから来たの」「仕事は何」等、矢継ぎ早にどんどん質問してきて、こちらは若干戸惑いましたが、話をしていると警戒しているというわけではなく、ただ自分たちに興味を向けてくれているという印象でした。

また、この行動のおかげで、そのエリアで情報交流されているメーリングリストに入れてもらうことかでき、そのあとのご近所付き合いがとても楽になりました。このメーリングリストでは、リサイクル品を掲載したり、近所のイベント情報を共有したり、家の修理に必要な業者のお勧めなど、とても役立つ情報が手に入ります。

最近はコロナウイルスも落ち着き、ご近所さんのおうちに招いてもらえるようにもなりました。もちろんこちらはアメリカでご近所さんの家に行くという経験は初めて。「何話すんだろ」とドキドキの訪問でしたが、裏庭でバーベキューをごちそうになり、学校のことや周辺のレストラン等教えてもらい、とても楽しい経験になりました。

最後に

いかがでしたか?

アメリカのほかの都市と比較すると、ボストンの人たちはやや冷たい印象を持つ方もいるかもしれません。私たちも最初はそういう印象があったため、ご近所付き合いはあまりないものと思っていましたが、郊外では全く違う環境になるという新しい発見をすることができました。

それでは良い週末を!

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