ストックオプションをもらったら○○○を知っておこう

キャリア

こんにちは、創薬研究コンサルタントのボスサラです。

以前の記事(人生2社目の創薬スタートアップで働き始めました)を書いてから順調に会社の立ち上げ準備が進んでいます。

立ち上げ準備にともなって、一時的なコンサルタントからサイエンティスト職に変更する手続きもしています。

どうやらサイエンティスト職になったときにストックオプションももらえるようです。

ストックオプションをもらえるけど、何を知っておくべきなの?

今回はそんな疑問にお答えします。

ストックオプションもらったけど…???

ストックオプションとは従業員が自社株を一定の行使価格で購入できる権利のことです。ストックオプション自体については様々な参考サイトがあるのでみてください。(例:Wikipedia)

私が働いているようなスタートアップは自社株を発行してはいますが、ニューヨーク証券取引所やナスダックのような株式市場に上場しているわけではないので現実的には無価値に等しいです。

しかし、いずれ会社が大きくなって成功すれば、他の会社に買収されるか、IPOすることで大きなキャッシュになるかもしれません。

以前のスタートアップでもそうでしたがオファーレターには”Company anticipates granting you an option to purchase xxx shares of the Company’s common stock”などという感じで書いてあり、xxx数の株を購入できる権利=ストックオプションをもらうことができます。

xxx数のストックオプションは全部を一度にもらえるのではなく、小分けにされてもらいます。例えば4年間かけてもらえるなら”Vest over 4 years”などと書かれています。また、一般的に会社に入って最低1年以上働かないともらえません。

ストックオプションの1株あたりの価格は発行時における会社の株価をベースに決定されます。会社の価値は時間が経つにつれて高くなるので、初期メンバーであるほど1株あたりの値段が安いままストックオプションを行使できます。

また発行数は、自分のジョブタイトル(役職)によって大きく左右され、CxOなどいわゆるマネージメントに関わる従業員ほど多くもらえます。私のようなサイエンティストはほんの少しです(泣)が、もらえるだけでも感謝です。

数年前、アカデミアから転職した私はジョブオファーに書いてあるストックオプションの項目を見てどのように反応して良いのかわからず困っていました。

仮に私が ”10,000株を購入できるストックオプションをもらえる” というオファーをもらったとしましょう。(10,000という数値はランダムです)

この場合どう反応すれば良いでしょうか?

全体の発行株数を知っておこう

RA Capitalのホームページに非常に参考になるサイトがあります。(”Understanding The Value Of Your Equity – How To Critically Evaluate Your Biotech Job Offer” とググっても見つけることができるはずです。)

結論から言うと、全体の発行株数を把握し、そのうち自分は何パーセントの自社株を購入できる権利があるのかを知ることが重要になります。

仮に自分が10,000株を購入できるストックオプションをもらっていたとして、全体の株数が100万株であれば会社の1%を保有することになります。

しかし、全体の株数が10億株であれば会社の0.001%しか保有しないことになります。

このように自分が持つ株数の価値は会社全体の株数によって大きく異なってくるのです。

そんなの当たり前だろー!って思うかもしれませんが、あなたがオファーレターを初めてもらった場合どうでしょうか。もし自分の株数の情報しか書いていない場合、全体の株数を会社側に聞いても良いのか?という判断すらつかないかもしれません。(実際、アメリカに留学してからほぼアカデミアの研究しかやっていなかった私は知らなかった)

会社によっては全体の株数や、自分がどれだけの割合(%)をもらえるのかがオファーレターに記載されている場合もあるかもしれません。しかし、それらの記載のない場合には下記のような質問を人事にしても大丈夫だそうです。

”Can you please give me the information I need to estimate what my equity might be worth if we are successful?”

もしあなたがスタートアップからストックオプションのオファーをもらった場合、聞いてみるとよいでしょう。

会社全体の株数を従業員に教えないのは古いやり方で、会社はきちんと情報を伝えないといけないという点には共感がもてました。

RA Capitalのスライドには株のDilutionやオプション行使のタイミングなど様々なヒントが説明してあるので参考にしてみてください。

最後に

スライドにも書いていましたが、ストックオプションはジョブオファーの1つの指標でしかないことに注意しましょう。

オファーで考えることは他にもジョブタイトル、給与、ボーナス、ベネフィットなど様々なことがあります。

また、仕事の内容、どんなメンバーと働くか、何を学べるかなども重要ですよね。

個人的にはストックオプションは宝くじの様なものだと思っています。今回は当たりますようにー笑

それでは良い週末を!

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