ボストンで家購入【⑥】

生活

これまでのボストンで家購入シリーズのステップを終え、最後にはファイナルスルーとクロージングという重要な大仕事が残っています。

あと一歩のところまで来ていますが、最後の最後まで何が起こるかわからないのがアメリカの不動産売買です。

最後まで気を抜かずに頑張りましょう!

ファイナルウォークスルー

ファイナルウォークスルーは文字通り購入物件の最終確認です。

主な確認点としては、

1.P&S(売買合意書)で記載された修理事項が修理されているか

2.P&S(売買合意書)で記載された物件に残るべき物が残されているか、残るべきではない物が撤去されているか

3.インスペクション以降に新たに大きな欠陥が発生していないか

もしもファイナルウォークスルーに問題があるという場合にはすぐに売り手に対して(厳密には買い手のエージェントと売り手のエージェントを介して)連絡を行います。多くの場合には問題が解決されるまでクロージングを延長するか、売り手が問題を解決するのに必要な費用をカバーするというような形でクロージングに進む事が多いです。

クロージング

ファイナルウォークスルーを受けて問題がない場合、あるいは問題を解決した後は晴れてクロージングです。

クロージングでは、金融機関と連携する弁護士あるいは、買い手の弁護士が勤めるクロージングアトー二ーのもと、物件の引き渡し手続きを行います。

そもそもクロージングに先立ち、買い手のローンが承認されると金融機関と弁護士はすぐに最終決済金額の明細となるクロージングディスクロージャー(CD)を準備します。

法律上クロージングの3日前までにはこのCDが発行されるため、必ず買い手自身も明細を確認して間違いがないか確認をしましょう。

「CDは弁護士と金融機関で作るものだし間違いないでしょ?」と思いがちですが、不動産エージェントのボスサラ妻は以前に間違いを見つけたこともあるようです。油断は大敵です。

一方、CDの細かい数字は調整されて前日までには最終的な数字が確定します。この最終の数字に基づいて、クロージングに間に合うように弁護士指定の銀行口座へ送金するか、バンクチェックを用意することになります。(大きな金額なので緊張します(汗))

さて、クロージングでは「物件の引き渡し手続きを行います」とは書きましたが、実際には何を行うかというと、ひたすら署名をする作業です。先に説明したCD等様々な合意書の大量の紙を渡され、弁護士の指示通りに署名やイニシャルを該当箇所に記入していきます。

私たちがクロージングを行ったのはコロナウィルス流行真っただ中だったので、弁護士事務所の駐車場に車を止めて、弁護士が窓越しに渡す書類に自分たちの車の中で概ね30分程度かけて次々と署名していきました。まさに「ドライブスルークロージング」という感じで、これはこれで面白い体験となりました。

大量の署名を終えた瞬間は「やった!これでおしまい!」と思いたいところですが、あと少し我慢しなければいけません。

というのも、弁護士が無事に不動産登記を終えなければ家は購入できません。通常クロージングは当日中に登記が完了できるよう平日に行う場合がほとんどです。何も問題がなければ、クロージングから数時間後には弁護士から登記完了の連絡があり、これで初めて家の購入手続きが完了することになります。

最後に

いかがでしたでしょうか。

ボストンで家購入の一連の流れをさらっと説明したこのシリーズも一度ここで終了です。

現在新居に住んでいる私たちは買った後は買った後で家の新たな問題に向き合うことになりますが、この話はまた別の機会で記事にします。

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